綺麗になるために大事なことは何だと思いますか?
みなさんこんにちは。今日は美容知識についてのお話です。
美容で大切なことはなんだと思いますか?
ファンデーション?
美容液?
高価な化粧品?
・・・いいえ、違います。
上記3つは、化粧品専門店で働く私がよく出会うお客様の勘違いパターンです。(※ストレートな表現をしてごめんなさい。勘違いしていたのであれば、今後見直していきましょう。)
なんでこの3つは違うの?
もちろん、上の3つ(ファンデーション、美容液、効果な化粧品)も美容においてとても重要です。ただ、勘違いしやすいポイントはこれらを使うタイミングです。
上の3つに手を伸ばす前に基本ケアをしっかり行いましょう。ということです。
この3つの正しい使い時を以下で説明します。
ファンデーションの正しい使い時
ファンデーションは、基本ケアをしっかり行っている美しい肌をさらに美しく見せるため、また、乾燥や微細な汚れなどから肌を守るためのものと考えてください。
基本ケアを怠っている肌の粗(アラ)を隠すために使い続けていては一向に肌はよくなりません。
※一万円を超えるクラスで、すべてが美容成分でできたファンデーションなどはつけているだけで肌の水分量が向上したり、キメが整ってくることが分かっていますが、どうせ良いファンデーションを使うならしっかりケアを行って、美しさを後押しするような使い方をしましょう。
美容液の正しい使い時
基本ケアをしっかり行うと「もっとこうなりたい・・・」という願望が出てきます。
例えば、もっと毛穴を引き締めたい、もっと美白したい、たるみを改善してフェイスラインをきゅっとリフトアップしたいなどです。そこでやっと登場するのが美容液なんです。
そう、「もっと」という願望を叶えるものなのでプラスアルファで使用するアイテムだという認識をしてほしいです。
店にいらっしゃって「美容液ください」と言って、もっとの願望がない方や、話を伺っていると基本ケアが欠けている方(例えばクリームは使用していない、など)がとても多い印象です。
一番もったいないのは「美白できる美容液をください」といらっしゃった方が、「私は日焼け止めは嫌いだから塗らないの」というパターン。日焼け止めの大切さは以下で書きますが、いくら高い美白美容液を使おうと、紫外線から肌を守らなければいつまで経っても美白できないに決まってるじゃないですか。そんなこと言ってると5年後はシミだらけですよ。高い美白美容液にお金をかけてもそれは無駄金になってしまいます。この間違いパターンは非常に多いです。
美容液は、基本ケアをしっかり行ったうえで使いましょう。
高価なスキンケアの正しい使い時
高価なスキンケア(化粧品)を使えばなんとかなる。・・・これも勘違い。
もちろん、高価な化粧品は、安価な化粧品には予算的に入れることができない素晴らしい美容有効成分を入れることができますから、もちろん価格に見合った良いものです。
ただ、何が勘違いって、せっかく高価な化粧水や乳液を使っているのにちゃんと化粧を落として寝ていないとか、朝は顔を洗わない(洗顔料を使わない)とか日焼け止めは塗らない、夜にクリームは塗らないなど、基本ケアが欠けていたら、せっかく高価な化粧品を使ってもいても、その化粧品を取り込んでくれる肌状態ではないので、肌へのなじみが悪く、効くものも効かないです。当たり前ですが、効果も出ません。非常にもったいない!!
しっかり基本ケアを行い、化粧品が効く肌を作りましょう。
基本ケアって何?
基本ケアとは、
朝 洗顔・化粧水・乳液・日焼け止め
夜 クレンジング・洗顔・化粧水・乳液・クリーム
です。
この基本ケアは、どれか一つが欠けてしまっても好ましくないです。
なぜなら、それぞれが異なる役割を果たすものだからです。
肌表面の汚れを落とす
化粧水
肌に潤いを与える
乳液
与えた潤いを挟み込む
クリーム・日焼け止め
肌に蓋(フタ)をして、与えた潤いが逃げないようにする
こう見ると、それぞれの大切さが分かりませんか?
欠かされがちなクリームに関しても、簡単に説明をすると、水の入ったコップに蓋(フタ)をせず倒してしまう水がすべてこぼれてしまいますよね?ですが、蓋(フタ)があるとどうでしょうか。こぼれませんよね。
肌に置き換えても同じです。せっかく化粧水と乳液で潤いを与えても、蓋(フタ)をしなければ蒸発して日中は顔パサパサ、朝起きて顔パリパリになってしまいます。
クリームの質感が嫌い、とか乳液の質感が嫌い、という方もいらっしゃるかと思います。
一昔前は、クリームといえば重ためでベタベタした質感のものが多かったと思いますが、最近ではクリームのベタベタが嫌いな人でも使えるようにジェルタイプのクリームなどが出ていたり、乳液のミルク感が嫌いな人でも使えるように透明ジェルタイプの乳液が登場していたり、とにかくいろいろな商品が登場しています。
一度、店頭で試してみてください。固定概念が覆って、嫌いだったものでも使えるようになるかもしれません。
基本ケアを行う上でとくに重要なポイント
基本ケアをしつつ、力を入れて頑張ったほうがいいポイントがあります。
①正しいクレンジング・洗顔
②保湿(=乾燥させない)
③日焼け止め(紫外線予防)
この3つがとても大事です。
正しいクレンジング・洗顔
本当に大事です。「落としもの」といわれるクレンジング・洗顔。
まず、肌は自分を守るために皮脂を分泌します。この皮脂が、直接的に肌に悪影響を及ぼすというよりは、この皮脂が汚い空気(大気汚染物質など)や、紫外線と融合することで酸化し、過酸化脂質という悪い物質に変化をしてしまいます。要するに皮脂が酸化しサビてしまうということです。
サビってどんどん広がっていきますよね。肌の上で同じことが起きてしまうということなんです・・・。このサビてしまった皮脂(過酸化脂質)が、皮膚の細胞を傷付け、しわやたるみ、色素沈着の原因を作ることが分かっています。
この皮脂がサビてしまう現象は一日中起こります。朝も、夜もです。余分な皮脂をきちんと落とすケアをしなければ、毛穴を詰まらせ吹き出物の原因にもなります。
勘のいい方はお気付きかもしれません。そう、朝も・夜もきちんと洗顔料を使用して顔の余分な皮脂を落とすことが大事です。
メイクをしたら必ずクレンジングも行いましょう。
クレンジング・洗顔にもコツがあります。
量が足りないと、クレンジング料が顔全体にいきわたらず、顔を直接触ることになり摩擦の原因にもなりますし、汚れを包み込めるだけの十分な量がなく効果を発揮しません。
ゴシゴシしない
ゴシゴシは禁物です。実は、クレンジングはファンデーションの色が浮けば(クレンジング料がファンデーションの色になれば)もう完了しているんです。それ以上にゴシゴシすると、なんと浮いた汚れが毛穴に戻ってしまいます。
「アイメイクはどうしてもゴシゴシしないと取れない・・・」と思っている方は目元・口元専用のリムーバーで肌とは別にメイク落としを行ってください。簡単にマスカラなどが落ちますし、アイメイクをこすることによって生まれる色素沈着のリスクも防ぎます。
ティッシュオフや乳化させてから洗い流す
クレンジング料の剤型によっても落とし方は異なりますが、オイルクレンジングなら肌になじませたあと、少量の水またはお湯ですこしくるくるとなじませてあげると、水と油が乳化し落としやすくなり、次の洗顔に移りやすくなりますし、さっぱりします。
クリームクレンジングなら、肌になじませたあと軽くティッシュオフ(こすりません)すると、洗い流すときにいつまでもヌルヌルせずすっきり落とすことができます。
洗顔の肝となるのは「泡」です。泡が立っていなきゃ意味がないです。(※泡立てずに使うクレイタイプなどを除く)
手のひらだけを使って泡立てるよりも洗顔ネットを使って泡立てるのが好ましいです。一瞬で泡立ちますし、空気を含んだモコモコの上質な泡が立ちます。泡立てるのが面倒な方は、最初から泡で出てくる洗顔料を選ぶといいでしょう。
ゴシゴシしない・泡で包み込む
メイク落としと同じで、絶対にゴシゴシしてはいけません。極端に言うと「泡が乗ったら洗顔完了」と思っていいほどゴシゴシする必要がありません。モコモコの泡で顔を包み込むようにします。この時、手が直接肌に触れてはいけません。手と肌の間は必ず「泡」であるようにしてください。顔と平行にゴシゴシではなく、肌と垂直方向にポムポムと洗うのが好ましいです。
水かぬるま湯でやさしく洗い流す
ここで重要なのは、洗い流す水の温度です。熱々のお湯で洗い流すとなんだか殺菌されたような気分になるかもしれませんが、アウトです。次項で述べる「乾燥」の原因になってしまいます。必ず、水かぬるま湯にしてください。肌表面から泡がなくなれば、洗い流し完了なのでそれ以上にゴシゴシしないでください。肌に必要な油分まで落としてしまい、皮脂が過剰に分泌するようになったり、乾燥肌になったり、肌表面を傷付けてしまうおそれがあります。
顔から出てきた脂(テカリ)もこまめに脂取り紙で吸い取りましょう。
脂の取りすぎはよくない、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、最近の脂取り紙は余分な脂だけを取りますので安心してお使いください。
保湿(=乾燥させない)
保湿も、かなり大事です。
乾燥は、肌状態の悪化させます。シワ、たるみ、くすみ、肌荒れの原因になり、老化を進行させます。乾燥を常に「悪の根源なんだ・・・」と敵対視し、徹底した保湿を行いましょう。
基礎化粧品ってだいたい瓶の後ろとか、箱に使用量が書いてあります。「洗顔後、ポンプ2押しをコットンに取り・・・」とか。守ってください。基礎化粧品が効果を発揮する条件は使用量×使用法を守ることです。量が多くなる分には構わないのですが、もったいないからってチビチビ使っていたらいつまで経っても効果は表れません。高いからってケチるくらいなら安いものを量を気にせずガンガン使うほうが断然効果が出ますよ。ケチらないでください。
クリームや日焼け止めで蓋(フタ)をする
本記事でも上記しましたが、必ずラッピング効果(=蓋をする効果)があるものを取り入れて水分が蒸発してしまうのを防ぎましょう。蓋をしなければせっかく肌に入れた水分がどこかに消えてしまいます。朝なら日焼け止めを。夜ならクリームを使用しましょう。ちなみに、朝起きて肌を触って「さらさらしている」と感じたら寝る前のケアが足りておらず、寝ている間に水分が蒸発し肌が乾燥しているということです。どうですか?今朝の肌はさらさらしていませんでしたか?触った指や手の甲にペタッペタッとつくくらいじゃないと足りてませんよ。
いつも化粧水ミストを持ち歩く
乾燥を防ぐのに大活躍するのが、だいたいどのメーカーからも出ている化粧水ミスト。これ、侮ってはいけません。実は、一年中肌は乾燥します。冬場は、温度や湿度の低下や、風が強く吹くことでどんどん肌の水分が奪われてしまうのはご存知かと思います。そして、暖房でも肌の水分は奪われます。
一方、夏場は「汗をかく」ことにより肌から水分が逃げてしまいます。もちろん、冷房によっても水分が奪われます。
そこでお勧めしたいのは、化粧水ミストを持ち歩くことです。どこでも手軽にシュシュッと水分補給ができますし、化粧直しでも大活躍します。水分を補給するだけでなく空気中のアレルギー物質から肌を守る効果や、化粧の皮脂崩れを防止する効果、化粧の持ちをよくする効果、肌にハリを与えてくれる効果があるものなど非常に様々な種類があります。好みに合わせて選べるのも嬉しいですね。
上記のコツを実践して、一日中、一時たりとも肌を乾いた状態にしないことが美しい肌への近道です。やりすぎと思うくらいが丁度いいほどです。保湿に命を懸けましょう。
日焼け止め(紫外線予防)
紫外線が、皮脂をサビさせることの手助けをしてしまいますので、日中は日焼け止めでしっかり紫外線を防御し、皮脂の酸化を食い止めましょう。それに、乾燥の原因にもなります。
また、過酸化脂質や乾燥とは別に、紫外線が肌に与えるダメージは絶大です。
ご存知の方も多いかと思いますが・・・
老化原因の80%が太陽光によるダメージです。
実際の加齢は、老化原因の20%でしかないんです。驚きですよね。
老化の原因になる紫外線は大まかに分けて2種類あります。
表皮(肌表面)にダメージを与えるUV-Bと、真皮(肌内部)にダメージを与えるUV-Aです。
表皮のダメージはシミや色素沈着、肌荒れの原因になり、真皮のダメージは肌の内部構造(土台)を破壊してしまうのでたるみやシワの原因になります。
やっぱり「日焼けしたな~」と目に見えて分かりやすいのは表面のダメージですよね。赤くなったりヒリヒリしたり。海や山に遊びに行ったりするとそうなりやすいのですが、それは表皮にダメージを与えるUV-Bによるものです。(UV-Bはレジャー紫外線とも呼ばれています。)
UV-Bが目に見えて分かりやすいから、みんな夏の日差しが照っている日に外で遊ぶ時だけ日焼け止めをつけたりするんです。
逆に、肌の土台を破壊するUV-Aは目に見えづらいのです。どういうところで浴びてるかというと「常に」です。あ、厳密にいうと日が落ちている夜以外ですね。しかもこれ、雲や窓ガラスも透過してしまうので、曇りの日でも浴びているし、家の中でも(遮光カーテンをしていなければ)浴びてます。しかも、痛くなったり赤くなったりしにくいから気付けないんですね~。怖い怖い。(UV-Aは生活紫外線とも呼ばれています。)
何が言いたいかというと、曇ってようが家の中にいようが常に日焼け止めは塗りましょう、ということです。
知らないうちに、太陽光によるダメージにやられてます。
太陽光のダメージの怖いところはもうひとつ、シミやシワ、たるみなどは数年後に現れます。
「日焼けした~、赤くなった~、なおった~」って感じたそのダメージ、その場では元通りになおったかもしれません。そいつがシミとなって表れるのは数年後です。今が平気だからと余裕こいてないで、今から紫外線対策していきましょうね。
日傘や、紫外線カットの手袋などの使用もおすすめです。
いかがでしたか?今日から実践できることもたくさんありますので、「私はこうだから」というこだわりや固定概念は一度置いておいて、正しいスキンケアをしてみませんか?まずは一か月でも、その次は半年でも、騙されたと思ってて続けてみたら肌が変わるはずです。
続けてみても上手くいかない、効果が出ない、とつまづいたら遠慮はせずにいつでも柳屋にご相談しにいらしてください。その時は、なにかスキンケア以外の問題があるかもしれません。生活習慣や、身体の状態など、その理由を一緒に探して美のお手伝いをさせていただくのも柳屋の仕事です。
一緒に頑張りましょう!
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